概要:天才シューティングガード凛奈誕生
「…110…111…112っ」
凛奈が朝から黙々と3ポイントシュートの練習をしている。
いつもなら俺と1on1をやっているはずなんだが、先週から身体の調子が思わしくないんで今週は休ましてもらっている。
お詫びに凛奈にバスケ漫画を貸してやったんだが、「何よ〜あたし漫画なんて読まないんだけど」と文句をブツブツ言ってたっけ。
その割には「この続きないの!?」って必死の形相で俺の部屋に飛び込んできたんだけど。
まぁ…「第一部完」ってなってるし、第二部があるんじゃないかって思うよな。
「130…131…132…ふぅっ」
しかし、よくやるもんだ。下手したらバスケ部の連中より練習してるんじゃないか?
もし、凛奈が本気でやったら陸上以外のスポーツでも一流選手になれそうだよなぁ。
「凛奈ちゃ〜ん、ごはんにしよ〜っ」
朝飯の用意が出来たのか、海己が窓から凛奈に向かって呼びかけた。
しかし、凛奈は返事をせず、リングに向かって再びシュートを放った。
「凛奈ちゃん…?朝ごはんだよ…?」
ちょっと困った顔の海己がもう一度呼びかける。またも凛奈は何故か返事をしない。
この距離ならば聞こえてるはずなんだが。
「凛奈のヤツどうしたんだ…?」
そう疑問に思ってると凛奈はスッと人差し指を空に向かって突き立てた。
「静かにしろいこの音が…あたしを蘇らせる、何度でもよ…!」
リングにボールが「スパッ」と決まり、凛奈は勝ち誇った笑みを浮かべた。
…影響受けすぎじゃないか?